私たちESSは、「酵素」の力を活かした美容方法を長年にわたり追求してきました。
酵素は水を加えることで活性し、その力を発揮します。私たちの身体の中にも数多くの酵素が存在していて、健やかな身体や肌を保っているのです。つまり「酵素美容法」には水が必要不可欠。
水と酵素はパートナーであると言えます。
大切な水環境を守りたい、そう考えているESSが今回出合ったのが、神奈川県を拠点にコンブを育てる活動をしている富本さんです。
「昆布を活用すれば、人も地球ももっときれいになれる。」昆布の魅力や活用方法を広げるために奮闘する富本さんにお話を聞きました。
Profile

「中学生時代にパパウォッシュを使っていました!」
幸海ヒーローズ合同会社CKO(最高コンブ責任者)。コンブを単なる食材と捉えず、森林に代表されるグリーンカーボンの約5倍のCO2を吸収する温暖化対策に寄与する海藻としての機能に着目。地元漁協と連携して、海の環境保全に貢献するコンブを栽培・活用されています。
ESS
コンブの養殖・活用の取り組みにより、環境省主催のグッドライフアワードで受賞されたそうですが、コンブの養殖がなぜ環境保全につながるのか教えていただけますか?
富本さん
「グリーンカーボン」や「ブルーカーボン」という言葉があるのですが、これは、陸上の植物や海洋の植物(=海藻やマングローブなど)がCO2を吸収して貯留した炭素のことを指します。
グリーンカーボンやブルーカーボンを増やすことで、大気中や海洋中のCO2が減ることになるので、地球温暖化対策として注目されています。
実はコンブは、スギの木と比べて5倍ものCO2を吸収することが分かっているんです。
海の中にコンブの森があったら、地球温暖化防止に役立つんじゃないか?そんな想いで活動をはじめました。

ESS
陸でいう植樹を海でされているのですね。どういった場所で行っているんでしょうか?
富本さん
拠点は、シーパラダイスがある神奈川八景の沖合です。漁師さんの協力のもと、毎年12月頃~4月にかけてコンブを育成して、収穫しています。
育て始めの時期は30cm程度の苗が、4ヶ月ほど経つと3メートル以上に成長します。木を育てるには何十年もかかりますが、コンブは成長速度が速いのも魅力の1つだと思います。
▼育て始めの頃

▼約4ヶ月後にはこんなに大きく!

▼収穫イベントの様子

最近は北海道石狩市の漁師さんにも賛同してもらい、活動範囲が広がってきています。
最近も企業研修の一環で石狩でコンブの養殖について知っていただくイベントを開催し、40名くらいの方にご参加いただきました。
ESSさんのフリーペーパー「つづく」とUSSの洗顔料も配布しましたが、皆さんとても興味を持ってくださっていましたよ。

ESS
配布にご協力いただきありがとうございます!
1人でも多くの方に海洋プラスチックゴミの現状を知っていただき、対策が広がっていくと嬉しいです。
コンブはビタミンやミネラル、食物繊維も豊富で美肌にも良いですよね。人にも地球にも嬉しいコンブの森が増えたら、笑顔も増えそうですね。
富本さん
はい。コンブの森を育てるには漁師さんの協力が必要不可欠ですが、漁師さんがコンブを作り続けていけるように、育てたコンブをどのように活用するかまでを考えて広げていく必要があると思います。
食用としては、コンブを使ったドレッシングやジェラートを作ったり、堆肥化してお茶を育てたり。食用以外にも、石けんに使ったり、コンブを入れた足湯体験を提供しています。


ESS
育つ過程でCO2を吸収してくれて、育ったあとも余すところなく活用できる。コンブが人と地球のきれいを創ってくれることがよく分かりました!
ESSの酵素美容も「水」が不可欠です。
水環境から地球を良くしていきたいという富本さんの想いには共通するところがたくさんあります。
富本さん
コンブの養殖をはじめて10年になりますが、海水温の上昇が影響してか、今年はこの10年で初めて収穫が目に見えて減ってしまいました。
来年の収穫量が予想できない中ではありますが、逆境だからこそできること、例えば高い水温でも育つコンブの種苗の開発や、温暖化の影響でコンブ養殖期間が短くなる中でもしっかりと育てる方法を模索することで、次の世代がコンブの養殖を続けていける環境を作りたいという想いがあります。

もう1つ原動力になっているのが、周りからの励ましの声ですね。
活動を始めたばかりの頃、コンブを扱ってもらえる飲食店さん探しに苦労していた僕に、横浜界隈でトップクラスのシェフである横濱元町霧笛楼の今平総料理長にお会いする機会があって、「僕は世界中の食材を扱ってきたけど、これからは環境に良い食材が大事だと思う」と言ってくださったんです。
また、「森は海の恋人」の合言葉で海を豊かにするために植樹を続けた漁師の畠山さん(環境保全のトップランナーの方)から、「コンブ養殖素晴らしいじゃないか、頑張ってください」と声をかけていただきました。
2人の業界が違う先頭を走る人たちから言葉をかけてもらえたことで、「自分のやっていることは間違いないんだ」、という自信をもてました。
これからも挑戦を続けていきたいですね。
ESS
ありがとうございます。逆境の中でも前向きに活動に取り組む富本さんの想いが伝わりました!
幸海ヒーローズさんでは、コンブ湯が体験できるイベント(巡り巡る音楽祭※)の開催やコンブの収穫体験の募集などを行っていますので、ご興味がある方はぜひご参加ください。
※次回は12月に開催予定。USSもイベントに参加予定です
▼詳しくはこちら
https://sachiumi.com/
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